話を続けます。オーストラリアのロックと言ってAC/DCを思い浮かべたあなたはそこそこロック好きだと思います。INXSとかMen at Workの名前を出したあなたは多分おっさんです。ビージーズとか言ってくるあなたはグッチ裕三です。あと、最近オーストラリアの音楽で流行ったのはこの曲でしょうか。
居酒屋とかでひところFUN.のWe Are Youngと同じくらいかかってたので聴いたことある方もいるかと思います。この曲、こんなアコースティックな音ながらアメリカで大ヒットしました。こんな感じで、オーストラリアの音楽は思い出したように英米で、当時の流行とは違う視点を持ち込むような形でヒットします。 上の曲の彼はゴティエ(Gotye)という名前で、男性のソロアーティストです。えっ、じゃあ、この綺麗な背中の美人は誰? 誰なの?とぐいぐい来てくれたあなたはきっと優しい人だと思います。本題に入りましょう。
どうですか、この濃厚でドラマチックな楽曲。冗談抜きで掛け値なしの名曲だと思います。この一曲で英米ガールズポップの歴史が俯瞰出来ると言っても過言ではありません。R&B的であり、Be My Babyの例のドラムパターンが出てきたり、二番からモータウン的なリズムになったりと、様々な要素がひとつの楽曲に無理なくまとめられています。
Everyday's like talking in your sleep! Love is like a silhouette in dreams! Open up your heart! Open up your heart! Open up your heart and let me pull you out
しかし、このアルバム、アメリカではスマッシュヒット程度(ビルボード200で最高位14位)に終わりました。こんなに素晴らしいんだからもっと劇的に売れても良いんじゃないかと思うのですが、オーストラリア/ニュージーランドに対する英米のリアクションは何故かこんな感じです。オーストラリアには先のJetも尊敬するバンドとして名前をあげたYou Am Iという大御所ロックバンドがいるのですが、彼らも英米では無視され続けています。 オーストラリア/ニュージーランドの音楽、少なくとも日本人の感性には響くものがあるように思うので、また別の機会に色々取り上げてみたいと思います。